X
    Categories: 終活

生前整理はいつからする?必要性・やり方のコツは?

 

『生前整理』という言葉を聞いたことがありますか?

生前整理とは、自分が亡くなったあとに家族が困らないように、自分が生きている間に自分の家の荷物や持ち物を整理することを言います。

 

現在では核家族化が進み、自分の親と離れて生活している人が多いため、親が亡くなったあとの実家の整理に困っているという人がとても増えています。

そのため、「遺品整理」や「生前整理」といった業者や専門の資格を持っている人が年々増えています。

 

家の中にある荷物だけではなく、生命保険の加入の有無や貯金通帳といったものから、携帯電話やパソコンといったデジタルデータは本人だけが情報を管理していることが多くなりました。
そのため、本人が亡くなったあとの荷物の整理が少し前に比べると複雑になってきています。

 

本人が亡くなったあとに荷物の整理は、金銭価値のあるものは相続の対象となるため扱い方に注意する必要もあります。

個人の荷物はたとえ家族といえどもわからないことが多いため、自分が元気なうちに荷物を整理する「生前整理」をすることはとても大切なことですので、どのようなことをすれば良いのかまとめました。


生前整理はいつから?

生前整理は、いつから始めてもかまいません。

ですが、自分に万が一のことが起きた場合、家族に迷惑がかからないように早めに荷物の整理を始めることは大切です。

 

たとえば、残された家族のために生命保険をかけていたとしても、どこの生命保険会社に加入していたのかなどの情報を家族が知らなければ、保険を有効に使うことができないんですね。

せっかく、長い間保険料を支払っていたとしても、保険の手続きをしなければいままでかけた掛け金を無駄にすることになってしまいます。

 

自分の体と頭が元気なうちに、必要な情報をまとめ、少しずついらないものを処分する「生前整理」を始めることがおすすめです。

 

生前整理とは?生前整理の目的は?

「生前整理」とは、文字どおり自分が生きているうちに自分の荷物を整理することを言います。

 

生前整理を行う目的は、自分の荷物のことは本人ではないとわからないことが多いですね。

しかし、自分の荷物を整理する前に自分が亡くなってしまいますと、残された家族がその荷物を整理することになります。

 

家にある荷物であれば、いるものといらないものに分けて、処分を行えばよいのですが、貯金通帳や、生命保険のような金銭的価値のあるもの、貴金属や骨とう品のように相続対象になるもの、携帯電話やパソコンなどのデジタルデータの管理は、本人でなければわからない情報がたくさん含まれています。

しかし、本人が亡くなったあとでは、確認することができなくなってしまいます。

 

そのため、自分が生きているうちにこれらの情報をまとめ、家族が後で見たときにわかるようにしておくと、残された家族の負担を減らすことができます。

 

デジタルデータの中には、自分が作っていたブログやホームページなどIDやパスワードがないと解除できないものがあります。

これらのサービスを利用していた人は、こういった情報もまとめておく必要があります。

 

生前整理はいつから整理を始めるのが良い?

生前整理は、いつになったら始めなければいけないという決まりはありません。

しかし、亡くなってしまってからでは、荷物に関して本人に確認することができなくなってしまいます。

また、万が一、痴呆や認知症といった症状が出てしまいますと、正確な判断ができなくなってしまうこともあります。

 

おすすめとしては、定年退職になり生活の中に時間の余裕ができたら、少しずつ生前整理を始めるといいのではないかと思います。

定年退職は人生の大きな節目になる方も多いと思います。

 

第二の人生のスタートのためにも、一度身の回りを整理すると必要なもの、不必要なものを分けることもできます。
身の周りがきれいに整理されるのはとても気持ちが良いですので時間を見つけておこなってみて下さい。


生前整理の必要性や行うメリットは?

生前整理を行う最大のメリットは、自分の荷物のことは自分が把握しているので、自分が整理したいように荷物を片付けることができるということです。

また、貯金通帳や、生命保険、貴金属や骨とう品などの価値は家族では判断ができないものが多いんですね。

本人にしかわからない荷物の整理は、自分でやっておいてもらえると家族はとても助かります。

 

特に財産になるものの処分は、扱いを誤ってしまいますと残された家族が相続に関して争いが起こることもあります。

生前整理は、生前整理アドバイザーといって専門の知識のあるスタッフがいる業者があります。

 

やり方がよくわからない、財産となるものの管理の仕方がわからないといった場合は、専門知識のある業者にお願いすることで適切に生前整理をすることができます。

やり方がわからない場合は、業者の人にアドバイスをもらいながら整理をするのもいいのではないかと思います。

 

生前整理の必要性とは?

生前整理がなぜ必要なのかは、本人が亡くなったあとでは亡くなった人の荷物に関して確認できる人が誰もいなくなってしまうからです。

私の場合朝まで元気だった父が、私が仕事に行っている間に突然亡くなったので、葬儀が終わり、少し落ち着いてから、保険や年金といった公的手続きをしようとしたときに書類がどこにあるのかわからずに最初は困ってしまいました。

 

手続きに必要な書類を探すために父の荷物を整理していると、公的書類に関するもの、生命保険関係、冠婚葬祭のときにどこの家からいくらいただいたのか、自分がいくら持っていったのかなどがぎっしり書かれたノートや書類を見つけました。

 

母がこういったものの管理が苦手なので、母の分まですべてきれいに整理してありました。

書類が一か所にまとめられていたことと、必要な情報を書き記しておいてくれたおかげでそのあとの手続きをスムーズに行うことができました。

 

父がこんな準備をしていたことはまったく知りませんでした。

病気やケガで体調を崩したときに文字がうまく書けない時期があったのですが、文字が乱れていて何が書いてあるのかわからないページもあったので、かなり前から準備をしていたのだと思います。

どこにしまってあるという話を家族にしてはなかったのですが、たぶんここならあとで探すだろうという場所にしまってくれていたようです。

 

生前整理をしておくと家族はこれだけ楽になることを、身をもって体験させてもらいました。

 

私の体験のように生前整理をしておいてもらうと、残された家族は亡くなったあとに必要な手続きをスムーズに行うことができたり、荷物の整理を楽にすることができますので、家族のことを考えると「生前整理」はとても重要な作業ではないでしょうか?

 

生前整理を行う時の注意点・大変なことはある?

生前整理を行う上で注意しなければならないことは、どんな整理が必要なのか、何をしておいたほうがいいのかを把握してから、整理することが大切です。

 

せっかく生前整理を行ってもやり残したことがあると、結局家族が困ったり、苦労してしまっては意味がありませんね。

また、相続にかかわるものや、金銭にかかわるものの管理を誤ってしまいますと、生きている間に家族が争いを始めるといったケースになる場合もあります。

 

家族が自分の財産で争いになったりしないように、また、生前整理をしたことで自分が亡くなったあとの家族の負担が減らせるように、知識のある人に適切なアドバイスをもらいながら作業をすることをおすすめします。


生前整理のやり方やコツは?

生前整理でやることは大きくわけて2つあります。

  • 不必要なものを処分しておくこと
  • 財産にかかわるもの、金銭にかかわるものを残された家族がわかるようにしておくこと

 

特に、金銭にかかわるものは本人が管理していると他の人がわからないことが多いので、あとでだれが見てもわかるように管理しておくことが大切です。

 

生前整理は何からするのがおすすめ?

生前整理で何から始めたらいいか悩んでいる人におすすめなのは、

  • 通帳、生命保険といった自分が管理しているものの整理
  • デジタルデータのある人は、IDやパスワードといったものの整理

をしてみてはいかがでしょうか。

 

通帳や、生命保険はちゃんと管理している人は多いかもしれませんが、デジタルデータの場合、自分が今どんなサービスを受けていて、そのサービスを利用するためのIDやパスワードってなんだっけ?となることってありませんか?

 

生前整理目的というよりは、いろいろなサービスを受けてしまうと、自分でも把握しきれていないこともあったりしますね?

それらを整理し、しっかりまとめておくとこれから自分も楽になれるんじゃないかなと思います。

 

生前整理の上手にするコツはある?

一度にやろうとすると大変な作業になってしまうので、1つ1つまとめるという作業をすることが大切です。

 

書類やデータだけではなく、長く住んでいるといつの間にか思い出と同じくらい荷物も増えていますよね?

若いときには必要だったものも、歳をとるにつれてあまり使わなくなったもの、必要がなくなったものがあると思います。

そういったものを今までありがとうという感謝を込めながら整理をしてみませんか。

 

今の自分にとって必要がなくなったものは、思い切って処分することも大切です。

 

整理をする時間がない場合はどうすればよい?

整理をする時間がない、整理の仕方がわからないという人は、業者におまかせする方法があります。

生前整理は、本人に確認してもらいながら作業をすすめるため、在宅している必要がありますが、適切なアドバイスをもらいながら、効率よく荷物を整理してもらうことができます。

 

生前整理や遺品整理を行っている業者の中には、専門の資格を持ったスタッフがいるところがありますので、こういった業者が見つけてお願いするといいと思います。

「生前整理」「遺品整理」「自分の住んでいる場所の地名」とインターネットなどで検索すると、家の近くの業者が見つけることができます。

 

まとめ

 

自分が亡くなったあとに残された家族にできるだけ負担をかけないようにするためにも「生前整理」を行うことはとても大切です。

また、今の自分にとって不必要になったものを思い切って処分することで、部屋がすっきりして気持ちよく生活をすることができるようになりますよ。

 

生前整理は、自分が亡くなったあとのためだけにやるものではありません。
これから、すっきりと気持ちよく生活するためにも「生前整理」をはじめてみませんか?

 

関連記事

エンディングノートとは?書くメリットや書き方のポイントは?

終活は何歳から?終活のやり方、何から始めたらいいの?


shogo1028 :