自分の母親が高齢になってくると、火の始末や体調など心配になってくることが増えてきますね。
とはいいながら、自分にも家族がいたり、仕事を持っていたりするとなかなか頻繁に母親の家に行って世話をするのが難しいという人も多いでしょう。
母親が高齢になってくるとそろそろ同居したほうがいいのかな?と同居を考える人も多いのではないかと思います。
高齢の母親の世話をするために同居を考えた場合、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
そこで、今回は高齢の母親との同居についてメリットやデメリットと私の体験談などをご紹介したいと思います。
高齢の母親と同居するメリットは?
画像引用:https://www.kaigo-reform.com/archives/1833
現在離れて暮らしている人が母親との同居を考えるときは、
- 自分の家に来てもらって同居をするのか
- 母親の家に家族で引っ越すのか
をまず考える必要がありますね。
母親と同居をするためには、家の間取りなどの関係もありますし、仕事、子どもの学校などの条件を考え、これからの生活に負担がない方法を考えることが必要になります。
高齢の母親との同居は、子ども側だけではなく、母親にとっても大きな環境の変化になります。
お互いにスムーズな生活を送るためには、同居を始める前にしっかり計画を立てておくことが大切です。
高齢の母親にとっての同居するメリット
母親にとっての最大のメリットは、何かあっても常に家族がそばにいてくれるという安心感があるということです。
高齢になってくると、自分では判断が難しいことが起きたり、突然具合が悪くなったとしても自分で病院に行くことが困難なこともあります。
しかし、家族が同居していて常に家族が一緒にいてくれると、自分では大変なことを家族にお願いすることができますし、家族がいつもそばにいて何かあったら助けてもらえるというのは、母親にとってはとても心強い環境になりますね。
同居する他の家族にとってのメリット
他の家族にとってのメリットは、お世話をするための移動に時間を取られることがなくなるということです。
ほかにも、離れて暮らしていると頻繁に様子を確認することが難しいですが、同居していれば毎日顔を見て様子を確認することができます。
万が一高齢の母親の体調が悪くなった場合も、早く気付くことができるので、早めに対応することができるのもメリットになるのではないでしょうか。
高齢の母親と同居するデメリットは?
高齢の母親と同居した場合、どんなデメリットがあるのでしょうか。
どちらの家で同居を始める場合であっても、同居する前と後では母親だけではなく同居する家族の環境も大きく変わることになります。
母親にとってもデメリットやほかの家族にとってのデメリットにはどのようなことが考えられるのでしょうか。
高齢の母親にとっての同居のデメリット
母親にとってのデメリットとして考えられることは、今まで誰にも干渉されずに生活をしてきたわけですから、他の家族と同居することで他の家族に気をつかいながら生活をしなくてはいけなくなるということです。
また、子どもの家に引っ越して同居をする場合は、今まで住み慣れた家を離れて新しい環境で生活するということは、周りの人には想像できない負担になることも考えられます。
子どもが近くに住んでいる場合はまだ良いのですが、遠くに引っ越さなければならない場合は、周りに知り合いもいないので、家族が仕事などで留守にしている時間は孤独な時間を過ごさなくてはいけなくなる可能性もあります。
同居する他の家族にとってのデメリット
他の家族にとってのデメリットは、高齢の母親と同居することで生活などを母親に合わせなくてはならないことが出てくる可能性があるということです。
たとえば、生活スタイルや食事などの違いです。
子どもたち家族は、同居する前は自分たちの都合に合わせた生活スタイルで生活をしてきたわけです。
しかし、母親と同居をすることで生活スタイルの見直しをしなければならないこともあります。
たとえば、食事の時間などもそうですし、家族で出かけるときも母親のことを気にしなければならなくなることもあります。
他にも食事の時間や好みなども異なることが多いので、たまに母親に合わせた食事などに変える必要もあります。
今までは自分たち家族のことだけを考えて生活してきたわけです。
食事のメニューの変更や母親が困らないように準備をして出かけるといったことも、たまにならそれほど負担になることはないかもしれません。
しかし、毎日母親のことを考え生活するようになると、生活の中のちょっとしたことが負担になってしまうことがあります。
高齢の母親のことを考えると同居は良いのか?
高齢の母親のことを考えると、いつまでも母親だけで生活するのは困難になることがあります。
体調もよく、自分の身の回りのことは自分で何でもできるうちは別々に暮らしていても大きな問題になることもないかもしれません。
しかし、高齢になってくると食事の用意や掃除といった家事が思うようにできなくなってくることがあります。
重たいものを片付けようとしたり、高いところにある電球の交換などちょっとしたことが大変になることがあるんですね。
他にも人と会話する機会が少なくなってくると、痴呆や認知症といった症状が出てくることもあります。
しかし、前の項目でも説明しましたが、今まで別々に暮らしていた家族が同居を始めると、母親だけではなく他の家族の負担が増えることもあります。
私も実際に高齢の母親と同居を始めましたが生活サイクルが異なるため、食事は母のために早めに作ったり、用事があって出かけていても、母親の食事が気になり落ち着いて出かけられなくなっています。
しかし、軽い認知症の症状があるため、ガスを消し忘れていたり、高額な布団などを契約してしまったこともあったため、同居することによりこういったトラブルは解消することができました。
同居には、メリットもデメリットもあります。
同居する場合、家族の負担を軽減するためにデイサービスやショートステイなどの福祉のサービスを上手に利用することも必要なのではないかなと思います。
まとめ
同居は、同居する母親や子どもだけではなく、一緒に暮らす家族全員の生活環境が変わることになります。
1人で暮らすことが大変だから、子どもだから絶対に同居しなければいけないのかというと、そういうことではないと私は思います。
同居をするのであれば、一緒に暮らす家族の協力は必要不可欠になりますし、お世話をする人が一人で負担を抱え込まないためには、デイサービスやショートステイといった福祉を上手に利用することも大切です。
私もデイサービスを実際に利用していますが、デイサービスの日は昼間のお世話の時間がなくなるので、まとめてやりたいことをやるようにしています。
間取りや他の家族の関係でどうしても同居が難しいという場合は、施設を利用するというのも1つの選択肢になると思います。
施設を利用して、会いに行けるときに会いに行くほうが家族にとって負担が少ない場合は、同居するよりも高齢の母親にとっても、お世話をする家族にとっても幸せな場合もあります。
同居がいいか、施設などを使用した方がいいかは、それぞれの家庭により異なります。
まずは一人で悩むのではなく、家族みんなでどうするのが一番いいかを話しあうことが大切なのではないかなと思います。
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