今、日本では核家族が多くなり、二世代・三世代の家族は滅多にみられなくなりました。
その理由は、結婚する時に同居が嫌だという理由が一つ(但し、親の近くに住んでいる別居は別です。)
仕事のために地元から離れて生活している、仕事関係で転勤が多いなど、他にも理由はあると思いますがこれらの事情で親元から離れて暮らしている事が多くなり、高齢者になった親と疎遠状態です。
まして、自分のパートナーが先立ってしまった1人暮らしの高齢者の親ならば、元気でいるかどうかの安否が不安ですし、急病になった場合や緊急で入院する事になったりした時に、遠距離のためにすぐに駆けつける事や仕事のスケジュール上面倒が看られないという状況にもなりかねます。
遠距離だから私たちに出来る事といえば、生活費を送ってあげたり、1年に数回でも良いので実家に帰ってあげるなど、出来る範囲の支援と努力は必要です。
また、高齢者で1人暮らしなのですから、自分が出来る事にも限りがある方もいらっしゃいます。
実際に一人暮らしをしている高齢者の親にはどのような支援が必要なのでしょうか?
家族ができる支援について調べてまとめました。
高齢者の一人暮らしには支援が必要?
そもそも高齢者が一人暮らしする理由は?
高齢者が一人暮らしをする理由として、性格的に1人が好きな人も中にはいます。
やっと子育てを終え、夫または妻と二人暮らしになったのは良いですが、束縛されていた人ほどパートナーが他界した後、これからは自分の時間を大切にしたいと思う人も中にはいるのてす。
子供たちが都会に住んでいる場合、家を売却して都会に来るようにと説得しても自分の環境を変えたくない人もいます。
他には、
- 子供たち夫婦に迷惑(世話)をかけないように自分が元気なうちは自分で生活するという意欲のある人
- 子供と些細な事で絶縁してしまい、お互い音信普通になった状態が長く連絡が取れない場合(男性に多いです)
- 自分の身内が誰もいない人
- 子供夫婦と同居したくない人
- 早くから資金を貯めていて老人ホームでの余生を楽しんでいる人
だいだいこのような理由が主でしょう。
高齢者の一人暮らしで心配なこととは?
心身の心配
高齢者の親が一人で暮らすということは、やはり心身の事に関しての心配が大きいのではないでしょうか?
本人が大丈夫と言っていても、高齢者は病気に対する免疫が低いのでいつ何時体調を崩すか分かりませんし、酷い時には入院なども考えられます。
病院からいきなり連絡があったら驚きますし、親がどのような症状なのかも心配ですね。
また、いきなり突然死をおこす可能性もあります。
若い人でも突然死はおこります。
私の知人は玄関先で脳梗塞が起こり、そのまま帰らぬ人になりました。(33歳です)
そうなった時に家を訪ねて様子を見てくれる人がいなければ発見も遅く、孤独死になってしまう問題もあります。
マメに連絡を取りあい普段からコミュニケーションを取る事が大切です。
お金の心配
また、年金だけでは生活も大変でしょうから、私たちが出来る範囲で金銭の仕送りをしてあげる支援も必要です。
一人暮らしですから、話相手もいない事により、家に引きこもる高齢者もいるといいます。
そこから鬱になってしまったり、精神的に不安定になったりして連絡が途絶えてしまう心配もあるでしょう。
認知症の心配
認知症などになり、例えばガスをつけっ放しにしている事を忘れていたり、出かける時に家のカギをかけ忘れたりなどで惨事な事にならないか?という危険も高齢者にはありうる事です。
高齢者の一人暮らしにはどんな配慮や支援が必要?
家族と離れてくらしているのですから、何かあった時にすぐに近くに助けを求められる環境を整えておく必要はあるでしょう。
まずは、警備会社から防犯ベルをつけてもらうこと。
この防犯ベルは緊急の時にも役に立ちます
自分が何か発作を起こしたり、家の中でケガをした場合などにも備えて、救急車にも繋がるシステムになっております。
また、地域の交番に夜のパトロールなど協力してもらう事も防犯に役立ちまね。
遠距離なのですから、高齢者の親でも携帯電話やスマホは使いますので、GPSの利用も大切かと思います。
自分の居場所が分からなくなった時に、私たちが親の居場所を検索して、近くの交番などに連絡を取り、身の安全と無事に自宅に帰れるようにとの配慮です。
高齢者の一人暮らしは不安?家族が出来る支援とは?
前述にも書きましたが、やは高齢者の一人暮らしで不安に思うことは、突然の病気やケガなどです。
3日に1度くらいは、電話など通信手段で安否確認を取る方法などの取り決めをしましょう。
10日間くらい連絡が取れない状態でしたら何か起こったかな?と判断も出来ますし、地域に親と親しい人がいればすぐに様子をみてもらう事も出来ます。
アパート・マンション暮らしなら管理人さんに頼む事もしましょう。
地域に親しい人がいなければ、親の住んでいる管轄の交番、または警察署に電話する事も安否確認のひとつです。
遠距離でも自分たちに時間とちょっとした余裕があれば、親のもとに顔を出して話し合うコミュニケーションを取る事は1番大切だと思います。
普段通り、元気で暮らしている姿を見れば安心ですし、孫がいる場合などは高齢者の親にとっては活力にもなります。
その時に高齢者ではなかなか出来ない家の掃除などしてあげる事も家族が出来る支援のひとつですね。
綺麗な家は心も落ち着きます。
食事を自分で毎日作るのは高齢者にはキツイでしょうから、自分が作った料理をレトルトパックやフリーザーパックなどにいれて、温めればすぐに食べられるような工夫もしてあげると喜びますよ。
高齢者の一人暮らしの支援・家族以外で頼りになるものはある?
先日、郵便局に用事があって行ったときに、『郵便局の見守りサービス』というポスターを見かけました。
郵便局社員が1か月に1回、30分ほどの高齢者宅を訪問し、タブレット生活状況を確認し家族や自治体にメールで伝えるサービスです。
月に2500円ですが、基本の質問以外に23個の選択質問から3つほど選ぶ事ができ、それを報告して下さいます。
(※パンフレット引用)
金銭的に大変だとは思いますが、高齢者の一人暮らしにおける孤独死を考えると、受ける事の出来る支援も活用するべきだと思います。
一人暮らしをしている高齢者に何かあった時には、自分の親の近くにいる親戚や親の友達などがいれば少しお世話になる事も出来ますが、そうそう迷惑もかけられないため、派遣ホームヘルパーの方に2~3日に1度お世話になったり、防犯会社の見守り契約をしたりするのも一つの方法です。
防犯会社の見守り契約はお金がかかるのがデメリットです。
いくらかかるのか警備会社と比較しますと、以下の通りです。
我が家はセコムの防犯をしておりますが、見守りには加入していません。
そこで、調べてみましたら見守りは月4700円です。
24時間365日という料金では、セコムの方が安いですね。
アルソックは1番高いです。
GPS機能付きとガードマンが1回駆け付けるだけで6000円もかかります。
その他、町内会などで住民の親睦を本当に行っている地域に限りますが、高齢者同士、助け合っているため安心できますね。
支援は金銭の事だというならば当てにならないですね。
上記のサービスを受ける金額が高齢者は無料で受けられますというなら本当の支援だと思います。
まとめ
何か重大な事がおきた時にすぐに駆け付けられる距離では無いので、親が住んでいる地域の中で、誰が頼りになるか?お金を払って見守りサービスを利用するか?災害がおきた場合、何を利用して安否の確認をするか?など悩む事が多いです。
高齢者の一人暮らしの割合も多くなってきていますので、ずさんな管理を行っている地域などでは、どの家(アパートやマンション)が一人暮らしなのか把握していない事も考えられますので、家族である私たちがまめに連絡を取ったりして支援するというのが現状です。
少なくとも家族がいる高齢者は安心ですが、身寄りのない高齢者は誰に助けを求める事が出来るのでしょうか?最近ニュースなどで孤独死という言葉を聞くたびに遺憾に思っています。
このような状況にならないためにも、しっかりした制度と支援は行わなければいけないと思います。