現在は、パソコン、タブレット端末、スマホなどだれもがインターネットを使った世界を楽しめるようになってきましたね。
しかし、仕事でパソコンをあまり使用していなかった世代の人にとっては、パソコンは難しい、パソコンはよくわからないという人もまだまだたくさんいます。
趣味のためにパソコンを習ってみたいという人もいますが、地域の自治会のお知らせなどを手書きすることがなくなっているので、お便りくらいは自分で作れるようになりたいという人も多いです。
では、シニアがパソコン教室に通うときには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
実際にパソコン教室のインストラクター経験がある筆者が、パソコンを覚えたいと悩んでいる人の疑問にお答えしていきますね。
シニアにパソコン教室が人気!その理由とは?
パソコン教室に通う目的は、いろいろあります。
仕事に必要だからとか、資格を取って就職活動に生かしたいといった人から、デジカメで撮った写真を自分で印刷したい、年賀状を作りたい、地域のお知らせを作れるようになりたい、インターネットを楽しみたい、SNSをやってみたいなどがあります。
今は、タブレット端末やスマホといった講座がある教室もあるので、パソコン以外のことも学ぶことができます。
シニアがパソコン教室に通う目的は?何がやりたい?
シニアと呼ばれている世代の人がパソコン教室に通う目的は、
- メールやSNSを覚えて孫とやり取りをしてみたい
- デジカメで撮った写真を使って年賀状が作りたい
- パソコンで写真を管理したい
- 地域のお知らせをワードで作れるようになりたい
- エクセルを使って家計簿を作ってみたい
など目的は人によって違います。
パソコンが操作できるようになると、他にもやりたいことが増えてくる人もいますので、入会してからあれをやりたい、これも覚えたいと思うようになる人もたくさんいます。
そもそもパソコン教室とはどんなところ?
パソコン教室には、いくつかタイプがあります。
- 1人の先生に対して大勢の受講生がいるタイプ
- 映像教材などを利用し、わからないところをインストラクターに質問するというタイプ
などの教室などがあります。
大勢の受講生がいるタイプは、わからないことがあっても、どんどん先に進んでしまうので、ある程度パソコンの知識があるという人がいいかもしれません。
ですから、パソコンをほとんど使えないという人はあまりおすすめできません。
映像によるタイプは、自分が受講したい講座をDVDの映像を見ながら、実際に自分でパソコンを使って操作をしながら学習します。
映像教材は販売されているものもありますが、家で一人で学習しているとわからないことやうまく操作ができないところが出てきてしまったときに、聞く人がいないので挫折してしまうことがあります。
しかし、教室で学習することでわからないところやうまく操作ができないところが出てきたときは、教室にいるインストラクターに質問することができるので、挫折することなくパソコンを覚えることができます。
ほとんどのパソコン教室に年齢制限は特にありません。
学びたいという気持ちがあれば、いくつでも勉強することができます。
パソコン教室の月謝や会費の相場は?
パソコン教室の月謝や会費は教室によって異なります。
一般的にパソコン教室に通うために必要な費用には、入会金、月会費、受講料、テキスト代などがあります。
入会金は、10,000円ほど、月会費は1,000円~2,000円、1時間の受講料は1,000~2,000円ほどというところが多いようです。
ただし、入会前にスキルチェックがあり、自分がやりたい講座だけを勉強できるというスタイルを取っている教室が少ないため、たとえば自治会のお便りが作れるようになりたいと思って入会したとしても、まずはパソコンの基礎から学ぶ必要があります。
そのため、最初に想像よりも長い時間をかけて学習する必要がある場合があります。
(トータルすると数か月かけて数万~数十万円以上になる教室が多いと思います)
パソコン教室に入会する前には、自分がやりたいことができるようになるまでの必要な費用や時間を確認してから入会することをおすすめします。
シニアがパソコン教室に通うメリットは?
シニアがパソコン教室に通う最大のメリットは、わからないことを遠慮せずに何度でも聞くことができるということです。
家族や子どもなどに教えてもらおうとすると、操作のやり方を教えてくれるのではなくて、子どもが操作をしてしまったり、何度も同じことを聞くと喧嘩になってしまうことが多いんですね。
お金を払って習うわけですから、わかるまで教えてもらえるので、教室に通うと挫折することがなくパソコンを覚えることができるというのが最大のメリットになります。
他にもインターネット使っていると、よくわからないメッセージが出てきてどうしたらいいかわからない、ウイルスに感染したかもしれないなど、パソコンを使っていると不安になることがたくさんあるようです。
実際に私がインストラクターをしていたときに、パソコンがおかしいということでその方のパソコンを見せていただいたら、ウイルスに感染していたこともありましたし、悪意のあるプログラムがインストールされていたといったケースがありました。
ウイルス除去や悪意のあるプログラムを削除する場合は、別途料金がかかることが多いですが、いきなり修理を頼みたくない場合に、顔見知りのインストラクターに気軽に相談できるというのも、パソコン教室に通うメリットになると思いますよ。
シニアがパソコン教室に通うデメリットはある?
シニアがパソコン教室に通うデメリットは、自分が覚えたいところだけ覚えたいという習い方ができる教室が少ないということです。
たとえば、パソコンの電源を入れたことがないという人がワードでお便りを作れるようになりたいとパソコン教室に通い始めた場合、パソコンの基本操作、ローマ字入力といったパソコンの基本操作からの学習を勧められるため、すぐにお便りが作れないことがあります。
もちろん、基本操作がわからなければ、お便りだけは作れるようになったとしても、他のことでパソコンが使えなくなってしまうこともあるので、基本を勉強することは大切です。
しかし、自分が想像していたよりもお金と時間がかかることがありますので、まずは詳しい説明を聞いて納得してから入会することをおすすめします。
シニアでパソコン教室に通うとどのようなことができるようになる?
自分のやりたかったことが出来るようになる方が多い!
シニア世代の方で、パソコン教室に通った結果何ができるようになったかという話を実体験を元にご紹介します。
私が担当していた生徒様は、パソコン教室を卒業した今でも、毎年旅行に行ったときのデジカメの写真を入れて年賀状を送ってきてくれる方がいます。
他には、デジカメで撮った写真をパソコンに取り込んで自分で印刷をしたり、地域のお知らせが作れたり、オリジナルのカレンダーの作成といったことができるようになった方もいらっしゃいます。
また、遠くに住んでいるお孫さんにメールで写真を送り合ったり、ブログなどを始めた方もいらっしゃいました。
買い物が大変になった方は、インターネットのネットスーパーでの買い物の仕方を覚えたので、買い物が楽になったという方もいます。
書類の作成や、デジカメ、メールといったことだけではなくて、パソコンが使えるようになると、ブログやSNSなどを通して、共通の趣味がある仲間ができることもあります。
ワード、エクセル、画像加工、SNSなども使えるようになる
せっかくパソコン教室でパソコンを覚えるのであれば、インターネットやメールといったことだけではなく、ワードやエクセルなどが使えるようになると、もっと便利にパソコンを使うことができるようになります。
たとえば、エクセルを使うとオリジナルカレンダーなども簡単に作れるようになりますし、自治会の会計などがまわってきた場合、エクセルで書類を作成すると計算式を入れることでパソコンが自動的に計算してくれます。
そのため、入力間違いや計算ミスといった間違いを減らすことができるんですね。
デジカメの写真では、必要のない部分を切り取ってしまうトリミングや、写真を撮ったときに目が赤く映ってしまったり、写真が暗く映ってしまった場合は、専用のソフトなどの使い方を覚えるとパソコンで画像を加工し、赤目の修正や画像の明るさなども自由に修正することができます。
パソコンは、ただ文字を入力するだけではなく、いろいろなことができる機能がたくさんあります。
全部覚える必要はありませんが、いろんな機能を覚えるとより楽しく、より便利にパソコンを使えるようになりますよ。
フェイスブックと呼ばれているSNS(ソーシャルネットワークサービス)は、本名で登録する必要があるため、学生時代の友人の近況を知ることができる可能性があるなど、パソコンで楽しむ方法はたくさんあります。
まとめ
パソコン教室でパソコンを習い始めるときは、年齢は関係ありません。
覚えたい、やってみたいと思ったときが始めるのに最適なときと言えると思います。
ただし、パソコン教室によっては、教え方が自分とは合わなかったり、自分のやりたいことができるようになるまでに、時間とお金がかかることがあります。
多くの教室では、無料の体験学習を実施していますので、まずは無料体験を申し込み、実際の教室のレッスンを体験してみてください。
入会を決めるときは、今の自分はどれくらいパソコンが使えるのか、〇〇ができるようになるまでには、どれくらい時間がかかるのかなど、時間や費用については自分が納得してから入会するようにしてください。