定年を迎えてもまだまだ元気に活躍できる年齢なので、仕事を続けようと思っている方も多いと思います。
今まで働いていたところに再雇用で勤めても良いですが、第二の人生として違うことを始めたいと思っている方もいるでしょう。
最近では、将来のことを考えて資格を取る方も少なくありません。
資格を取るのであれば、仕事につなげていきたいですよね。ただ資格をとっても活かされなければ意味がありません。
私の母は定年後に資格を活かし、自分でお花の教室を始め、今はそれを仕事として楽しい生活を送っています。
どのようにして仕事として資格を活かしていけば良いのか参考にご紹介したいと思います。
定年後に資格があると働ける?
資格といっても仕事だけでなく、趣味として取る方もいると思いますが、定年後に向けて何か資格を取得しようと考えている方は気になることだと思います。
定年後に資格があると、仕事の選択肢が増えます。
定年後に仕事を探す場合、資格がなくても働く場所はたくさんあります。
しかし、それは誰でもできるような作業の仕事がほとんどです。
(スーパーのレジ打ち、清掃員、コンビニスタッフなど)
資格というのは、それぞれの専門的な知識がないと取ることができないので、その資格を持っている人にしかできない仕事ができるようになるので仕事の選択肢が増えるのです。
ただ、「資格があるから絶対にそれを活かした仕事ができる」ということは言い切れません。
その資格を持っている方は他にもいるかもしれませんので、自分の資格を活かせる環境が必要なのです。
資格を持つメリット
中には「資格なんて持っていても無駄」という方もいるかもしれません。
しかし、資格を取ることにはメリットがあります。
- 資格があることで就職に有利になることもある
- 自分の自信につながる
- 仕事の幅が広がる
- 資格があることが安心材料になることも
それぞれ少し説明を加えます。
資格があることで就職に有利になることもある
どこかの会社に再雇用で働くのであれば、資格があることで有利になることがあります。
資格だけ持っていてもその力は弱いので、できれば実務経験もあると資格の力は強くなります。
自分の自信につながる
資格を取得するということは自分の自信につながります。
勉強して専門分野について詳しくなったという証でもありますよね。
勉強して資格をとることができたのは、自分の頑張りのおかげなので自信を持ちましょう!
仕事の幅が広がる
資格を持っている人にしかできない仕事もたくさんあります。
誰でもできるような仕事以外に、仕事を選択できるようになるので、自分のやりたいことができるかもしれません。
資格があることが安心材料になることも
資格を使って自分で独立する方もいるでしょう。
そういった場合は、資格があることが相手にとって安心できる要素になります。
「専門的で知識もあるし、心強い」と感じてもらえると思います。
資格があっても働くのが難しい場合もある
資格があっても、お住まいの地域や環境によっては活かしきれない場合があります。
マンション管理士の資格があっても、田舎でマンションがなければ意味がありません。
あなたの暮らしている環境で必要とされることを考えて資格取得すると活かしやすいでしょう。
資格の活かした65歳の母の働き方!資格の活かし方は?
資格取得に至るまで
ここからは、私の母の話になります。
母は60歳まで小学校教諭として働き、定年後も2年再雇用で小学校で働きました。
以前からガーデニングや花が好きだったのですが、60歳になってから「フラワーアレンジメント」を習い始め、2年間で資格をしてしまったのです。
フラワーアレンジメントとは、生花をつかってお花をいけたり、ブーケを作ったりするものと、プリザーブドフラワーを使ってリースやアレンジを作ったりするものです。
はじめは資格を取るつもりはなかったようですが、習っていくうちにお花の魅力をたくさんの人に知ってほしいと思うようになり、フラワーアレンジメントの資格を取ることにしました。
母はとてもアクティブで、一度ハマると熱中してしまうタイプです。
レッスンもハイペースで行い、2年で資格を取るのは早い方なんだそうです。
資格をどのように生かすかが大切
母の取得した「フラワーアレンジメント」の資格があることで、自宅で誰かにレッスンしてアレンジを教えられるようになります。
実は、こういった資格がなくても個人の趣味で教えている方も中にはいるようです。
しかし、母の習いに行ったアトリエは資格がないのに誰かにレッスンをするのは厳禁という決まりがあったようです。
反対に、資格があることで生徒さんは安心して体験レッスンなどに来れたようです。
母はこの資格を活かして今仕事としていますが、資格を活かせたのは次のような条件がそろっていたからだと思います。
- 元小学校教員という経歴
- わりと都会に住んでいる
- 料理も教えられるほどの腕前
というところだと思います。
人脈を生かし、広めてもらうことで地域ではよく知られるようになりました。
元生徒やその保護者がレッスンに来られることも少なくありません。
料理もできることから、お料理教室とお花の教室を一緒に行い、どちらも体験できるようなコラボレッスンを考えたり、食事に合う花の生け方などいろんなレッスンが行えたことも良かったのかなと思います。
他には、ネットを使ってアレンジした花を販売したりするときにも、資格保持者をいうことを書くことで購入者も安心して買えていたようです。
資格取得には時間とお金が必要
資格を取得するのには、それなりの時間とお金が必要だと改めて感じました。
これは、母が取得した資格に限らずいえることだと思います。
資格取得で有名な「ユーキャン」でも、通信講座で安いとはいえそれなりの費用は必要になります。
知識を得るための勉強、技術を得るための実技もすぐに身につくものではありません。
途中で挫折してしまっては、時間もお金も無駄になってしまうので、しっかりと目的や目標を持って資格を取得することを考える必要があると思います。
資格を取る目的をしっかりと持つ!資格を取ることは無駄ではない
母の場合は資格を仕事に使うことができていますが、せっかく取った資格を無駄にしてしまう方も多いようです。
資格を取る目的は仕事のためだけではないと思います。
趣味として自分の教養を深めるために取る場合もあるでしょう。
私の父は、趣味として京都検定を受けにいったりとしていますが、持っているからといったそれほどメリットはないと言っていました。(京都府内でいろいろサービスが受けられるようですが)
しかし、定年を過ぎて仕事もしていなかった父にとって、検定の勉強が生活に張りを与えていたように思います。
毎年受け続けており、検定1級合格を目指して勉強していたので、目標に向かって取り組むことは生きる意味にもなっていたと思います。
資格をとることは生きる楽しみが増える
資格をつかって仕事をしている母は本当に楽しい人生を過ごしていると思います。
定年後は年金があるとはいえ、元気であれば働くのが当たり前になっている世の中です。
誰でもできる仕事をお金のためだけに働くよりも、どうせなら自分の好きなことを活かして仕事にする方が良いはずです。
資格があることで、自分の好きなことを仕事にできる可能性も高くなります。
人生100年時代といわれていますが、健康寿命は2016年で男性72.14歳、女性74.79歳だったと発表されています。
これからさらに伸びると言われています。
参考:日本経済新聞
定年から12~15年ほど元気に活躍できるのですから、残りの人生を楽しく過ごすためにも早くから将来のことを考えて資格を取得したり、目標を決めておくとより良い生活を過ごせるのではないでしょうか?
資格取得は簡単なものではないものが多いですが、自分の好きなことなら楽しみながら資格の勉強もすることができると思います。
まとめ
今回は、母が取得した資格をどのように使って仕事につなげているかを紹介しました。
資格で応用しやすそうだなと感じるのは、書道教室、料理教室、カフェなどの経営、パソコン教室、ネイルなど実用的なものが使いやすいと思います。
どこかに就職するのであれば、頑張って国家資格をとれば若者に負けずに活躍することができると思います。
まだまだ人生これからなので、いろんなことに挑戦してみてくださいね。
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